Dear

好きなことについて好きなように

ユメニカケル

『愛を叫べ』収録、JAL 2015 キャンペーンソング


航空会社のCMに使われていただけあって、「飛び立つ」や「空」といった歌詞が爽やかな音にのせた新しい始まりを予感させるようなメッセージソング

この曲、タイアップがあるからなのかカップリング曲とは思えないほど完成度が高い!!

歌詞もいいしメロディーも前向きになれる応援歌。
嵐の応援歌によくあるパターンだと思うんだけど、この曲も「がんばれ!やればできる!」っていうような背中を押すような強い応援じゃなくて、寄り添って一緒に歩いてくれるような温かさのある曲


あと、歌詞の中に
「秘めた勇気」
ってあるけど嵐ってぱっと見クールでちょっと冷めてみえるけど、一皮剥くと内に熱い思いみたいなのを秘めている人たちだと思うから、こういう歌詞がすごく似合う!

全体的に綺麗な言葉が歌詞の中に使われていてキラキラして眩しい爽やかな、それでいてライブの終盤を思わせる哀愁ももっている文句なしの良曲!





歌い分けは
・相葉、大野、松本(ハモリも)
・櫻井、二宮

高音担当の大野、二宮、低音で声に温かさのある相葉、櫻井がそれぞれわかれてそれを支えるように松本のハモリがあって…
バランスがとれていてとても聞いていて心地がいい歌い分け

松潤がハモリパートに入りながらも交互に歌っていって、サビは5人!
サビの入りで、一瞬バックの音がなくなって5人の声がよく聞こえるところがあるんだけど、そこで嵐のユニゾンの強さを再確認させられる

サビ前まではキラキラした曲、っていう感じだけどサビで5人の声が揃った瞬間にすごく歌声に力強さがでてきて、希望を感じられる音になる
5人の声が揃うといっても松潤はハモリなんだけど、それも音が少なくなる瞬間だから声の厚みができてすごくいい味を出してる!

松潤ってパブリックイメージだと嵐の目立ちたがり屋な感じなんだけど、最近の歌ではハモリに徹していてどんな時でも両耳にイヤモニを付けてちゃんと歌ってしっかりと悪目立ちせず、でも存在感を出してハモっていて上手いな〜って思うんだよね、、
もともと嵐のユニゾンはすごく綺麗だったけど4人の声に松潤がハモることで音の層が厚くなるから松潤のハモリが大好きです…



2番のソロパートリレー
櫻井
櫻井、相葉の2人の声って曲のはじめとかにくると決して美声というわけではないのに引き寄せられる声というか心に響く何かをもっている気がするんだけど、ここでも例に漏れず翔くんの歌声がすごく響く。しかも翔くんは上に書いたような熱い思いみたいなのが嵐の中でも強いほうだと思うから、そのひとが「目指す場所は誰よりも高く」と歌い上げてるのに胸が熱くなる!!
相葉
翔くんと似たような声質なんだけど翔くんとは違い相葉くんの声はただただ優しい…
その上で哀愁も持ち合わせてるから「夢」とかをテーマにした応援ソングにはぴったりの歌声

この2人の歌い分けがどう決まったのかは分からないけど、2人が歌ってる場所やパートの歌詞とかがそれぞれの声に合っていて、歌いわけを考えたチーム嵐いい仕事してるな〜!



大サビ
ここは『ユメニカケル』を語る上で外せないですね!
大野智の美声!!
すごく綺麗
広い空に高く、真っ直ぐに抜けていくような気持ちよく歌い上げる大サビのソロパート前半

それだけでも大満足なのにソロパートの後半は高く歌い上げると言うよりは少し抑えめでしっかりと前を見据えたような歌声に変わるからそこでやられる。前半で堪えてもここでグッとくる

ただ希望を歌うだけだと薄っぺらくて本当の勇気はもらえないんだけど、こうして地に足がついたうえで未来を見据えたような歌い方を聞くと、1歩を踏み出す勇気をもらえる

ポジティブなだけじゃない歌い方だからこそ、より勇気とか希望を感じる大サビ

それに、大サビのラストを抑えることでその後の全員のパートが輝いて聞こえるからここの大野くんの歌い方は何度きいても感動する…



書いてて思ったけど1曲の中にこんなにもたくさん良さが詰まってるなんてすごいな…
どおりで何度聞いても飽きないわけだ…





さて、ここまで色々と語ってきたけど私にとってこの曲のイメージは宮城BLASTです

コンサートのラストに歌われて、終演後バスに向かっている間もこの曲が流れてたと思うんだよね(記憶違いじゃなければ…^^;)

コンサートの1番最後に歌う曲ってすごく考えられてると思うし、ましてや終演後も流してたんだから色んな思いが込められているのではないかと感じました

宮城BLASTは東日本大震災の復興も関わってくるコンサート
途中では震災後によく耳にした『果てない空』も歌われていてどうしても意識せざるを得なかったし、意識して正解のコンサートだった

果てない空』も『ユメニカケル』も同じような応援歌だけど2つには大きな違いがあって、『果てない空』は聞き手がどん底にいて、それでも希望はあるから前をめざそうというもので、『ユメニカケル』はそれよりももっと前向きな曲

歌詞にも「朝」「灯した光」「未来」といったような希望のはじまりを告げるような表現だったり、「走り抜ける」というもう踏み出している言葉が使われてるから、それが当時の状況と合っていて公演が終わってもしばらくこの曲が頭から離れなかった




あとこの曲は被災地へのメッセージだけではなく、嵐のことを歌ったんじゃないかな、とも考えられた

15周年のときに15周年をあまり意識せずにその先にある20周年だったり、さらにその先にむけて進んで行きたい、といったようなことを発言してた彼らが2015年のコンサートラストにこの曲を歌ったことで、未来へ向けての決意表明でもあるんじゃないかなと…

考えすぎかな 笑
松潤は歌詞を考えてセットリストを組んでるから少なくとも嵐の当時の想いが込められてるのではないかなと感じました

この曲を作ったのは嵐じゃないけどコンサートの目立つ場所に持ってきてるから何かしら意味はあると思うからね…!





そんなこんなで!長くなりましたが『ユメニカケル』感想は以上です!!